-市場、流通、制度、ICTなどの変化を捉え、小売業、卸売業の営業、マーケティングを考える-2024年度消費と流通の明日を読む研究会のご案内

1. 概要、開催方法、担当など

研究会の概要

本研究会は、市場、制度、流通、ITなどの変化を捉え、小売業、卸売業の営業、マーケティングのあり方を考えようとするものです

-2018年度からスタートし、20社の小売業、卸売業、およびそれら企業の支援企業に継続してご参加いただいています
-下記の小売業態および各業態の主要企業の動向を把握し、競争者あるいは取引先としての対応のあり方や課題を検討することが本研究会のミッションです
  • GMS、SM、CVS、DGS、HC、EC
  • 2023年度後半からは、DSについても情報収集レベルを上げています

2024年度研究会の課題

-2024年は、物価、賃金、そして消費の動向がどうなるか、目が離せない年です
  • それらの動向を見据えるとともに、人手不足も加わるところで各業態の小売業がどう動くかを捉え、他では得られない質・量の情報をご提供します
-また2024年は、世界史上たぶんはじめて50歳以上の人口が総人口の半数を超える年でもあります
  • しかも団塊は75歳、団塊Jは50歳を超えてゆき、さらにZ世代も世帯形成を進めることを踏まえ、複数正面の市場戦略も考えます
主要な小売業態の年間販売額の推移
データ出所:経産省「商業動態統計」、同「電子商取引に関する市場調査」、日本生協連「2022年度生協の経営統計」。なお生協宅配のみ年度で他は暦年の数字。

参加対象、開催方法、各回のプログラムの概要など

参加対象:

-小売業、消費財の卸売業などの流通業
-上記企業をサポートする専門分野の企業
-直近の売上高200億円未満のメーカー など

開催方法:年6回、原則各月の第1金曜午後

-会場開催+Web同時配信
-基本の年会費で1社2名の参加が可能で、参加者、参加方法とも、各回ごとに変更可能です

各回のプログラムの概要

-第1報告:理事 根本重之担当
  • 直近の流通、消費の状況
  • そのときどきに新たに出てくる経営、営業、マーケティング上の課題や事業機会
  • それらへの小売業、卸売業の対応のあり方
-第2報告:主任研究員 後藤亜希子担当
  • 対象業態、主要チェーンの決算情報
  • 各業態主要チェーンの最新の動向など
*報告に用いる資料はすべてPDFでご提供します
本研究会が決算、月次売上などを随時把握している業態および企業数と主な企業の略称

2024年度本研究会の開催予定日など

開催予定日 - 6月 7日(金)   -12月 6日(金)
- 8月 2日(金)  - 1月10日(金)
- 10月 4日(金)  - 3月 7日(金)
開催時間 13時30分~16時45分
-報告内容が多い場合など、終了時刻は若干遅くなる場合があります
開催方法 会場開催 + Web同時配信

本研究会の報告について

毎回、消費、流通の新たな動向や関連する課題について直前まで情報を集めてご報告します

-そのため、報告内容を事前には定めず、各回の開催1カ月程度前にご参加登録者にご案内します
-ご参考のため、以下に2023年度の事務局報告の概要をご案内します
  報告者
2023年
6月
❶ 人口問題、物価上昇、値上げおよび消費の現状と見通し
❷ 物価上昇下での小売業の状況
❸ SM31社、CVS6社、GMS等9社の前期決算レビュー・・・新たな収益認識基準の影響を踏まえた実績の評価
❹ 有力チェーンの今期の展開・・ライフ、サミット、イオンR、IY、イズミ、SEJ、ファミマ、ローソンなど
根本

後藤
8月
❶ 2月期決算チェーンの今期第1四半期決算概況
❷ 東京都心部・SC、関西にも出て 年率20%成長に再挑戦オーケー
❸ ベルクの改装新業態クルベ江木店
❹ DGS主要企業の基本的な状況・・・店舗数、売上高推移、商品部門別売上構成、調剤併設店および売上構成
後藤
根本

後藤
10月
❶ 主要な小売業態、チェーンの既存店、全店売上高
❷ ECの状況と食料ECシェアに関する検討・・・すでに6%は超えている
❸ 2024年の展望・・・現時点で見えているスケジュールなど、注目しておきたいパリ・オリンピック
❹ 直近の小売動向・・・PPIH、イオンのオンラインマーケット Green Beans、ネットスーパーの状況
根本


後藤・根本
12月
❶ インフレを考慮した食品小売市場の長期予測
❷ 物価、消費、流通の状況と来期に関して想定しておきたいリスクと課題
❸ 物価上昇下での食品小売業の売上高前年同月比の見方と食品需要のDGS、ECへのシフト
❹SM、CVS、GMS/DS、DGSの上期決算と通期予想、下期の展開
根本

後藤
2024年
1月
❶ 物価、値上げの状況、EC消費の動向、今後の見通し、2024年の消費、流通関連分野イベント・スケジュール
❷ 北陸でDGSの売上がスーパーを超えた「北陸問題」 あるいは 「北陸化問題」
❸ 2023-24年のヒット商品検討、 主要業態・主要チェーンの2024年出店計画、新たな展開
❹DS研究:マミーマートのDS業態、大黒天物産
根本

後藤
根本
3月
(予定)
❶ 市場、流通の直近の状況と今後の展望
❷DS研究:トライアルの最近の動向・・・イオンとの連携、多角化とM&A、膨張リスクなど
❸商業動態統計の暦年時系列データで見る主要小売業態の全国およびリージョン別の動向
❹新年度に向けた主要チェーン小売業の動向
根本

後藤

本研究会担当者の略歴など

根 本 重 之(公益財団法人 流通経済研究所 理事)

 神奈川県横浜市出身。1978年一橋大学社会学部卒業。82年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。
(社)日本能率協会を経て、86年より流通経済研究所勤務、研究調査部主席研究員、98年4月から2018年3月まで拓殖大学助教授、教授を務めるとともに、流通経済研究所客員研究員を兼務、06年から同研究所理事、18年同大名誉教授。1989年からすでに34年間、拓殖大学勤務期間を含めて本研究会を担当。

  • 単 著『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ -消費と流通の先を読む-』(日本経済新聞出版社、2013年)
  • 共 著『流通チャネルの再編』(中央経済社、2009年)
  • 単 著『新取引制度の構築-流通と営業の革新-』(白桃書房、2004年)
  • 編 著『グローバル・リテイラー』(東洋経済新報社、2001年)
  • 共 著『欧州の小売りイノベーション』(白桃書房、2000年)
  • 共 著『銀行が「小売業」になる日・・・流通と金融の融合』(東洋経済新報社、1999年)
  • 単 著『プライベート・ブランド:NBとPBの競争戦略』(中央経済社、1995年) など
  • 論 文「ECの浸透状況と今後に関する基礎的検討」『流通情報』(流通経済研究所、2022年1月)
  • 論 文「消費と流通の今を捉え、先を読む2018:市場、流通、制度などの変化に対する長期課題と短期課題」『流通情報』(同上、18年1月) など
  • 編 著『シナリオ2025』(日本スーパーマーケット協会、2015年)
  • 編 著『シナリオ2020』(日本スーパーマーケット協会、2011年)

後 藤 亜希子(公益財団法人 流通経済研究所 主任研究員)

 愛知県春日井市出身。1995年東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。96年より流通経済研究所勤務。国際研究部を経て、97年から本研究会担当。

  • 共 著『シナリオ2020』(日本スーパーマーケット協会、2011年)
  • 共 著『日本の流通と都市空間』(古今書院、2004年)
  • 共 著『<最新>よくわかる中国流通業界』(日本実業出版社、2003年)
  • 共 著『グローバル・リテイラー』(東洋経済新報社、2001年)  など
  • 論 文「コロナ下での食品スーパーの業績についての検討」 『流通情報』(流通経済研究所、2023年3月)
  • 論 文「ECの浸透状況と今後に関する基礎的検討」『流通情報』(流通経済研究所、2022年1月)
  • 論 文「大手コンビニエンスストアの決算データによる現状と今後の成長性に関する検討」『流通情報』(流通経済研究所、2019年11月)
  • 論 文「消費増税がスーパーの売上に与える影響について」『流通情報』(流通経済研究所、2014年7月)
  • 論 文「ネットスーパーの動向と今後の可能性に関する検討」『生活協同組合研究』(生協総合研究所、2010年10月)など