社会・生活者・消費者の変化や、小売商業に対する各種制度の変化や緩和を背景に、小商は大幅に変化しています。また、小売商業は地域産業として雇用を支えるという重要な役割を担っているとともに、中心市街地の活性化やまちづくりにおいて鍵となる産業に位置づけられます。
このため、小売商業の現状を客観的に把握するとともに、消費需要への適合化の方法や、将来のビジョンを示して小売商業の活性化・まちづくり推進の基盤整備のあり方を検討することが求められています。
「商店街自己診断シート」を活用した商店街の戦略構築
■目的
商店街自己診断手法研究調査(中小企業庁)において、商店街が自らの状況及び問題点を客観的に把握し、戦略課題を抽出するためのワークシート「商店街自己診断シート」について検討・作成した。
■内容
1. 米国英国における商店街評価ワークシートのレビュー
2. 商店街のベストプラクティスの事例研究
3. 自己診断シートによるテスト診断調査
■結果
商店街の提供機能として、アクセス性、商店ミックス、アメニティの領域を設定し、これらを商店街が自己評価した結果と、来街者・消費者が評価した結果を比較して、戦略を立てるプロセスを開発した。
神奈川県の茅ヶ崎商工会・商店街連合会では、「商店街自己診断シート」を用いて、3つの商店街の評価と、課題解決に向けた検討を行っている。