これからの新しいビジネス環境では、消費財流通においてどのような事業変革が求められるでしょうか。
セッション前半では、マクロ経済及び投資家の動きに通じる有識者を招き、今後の日本経済を展望するとともに、後半では流通業・メーカーそれぞれの実務家の視点から、事業変革の具体的取り組みについて検討します。
13:00 ~ 14:00 | 2022年の日本経済の展望について新型コロナのワクチン接種が予想よりも早めに進行し、2022年は個人消費の回復も予想され、コロナ不況からの脱却も視野に入ってきました。一方、7月には日銀審議委員人事や参議院選挙を控えるとともに、米国では中間選挙で議会がねじれれば政治停滞の懸念が生じます。また中国でも不動産価格の鎮静化とCO2排出量の削減を打ち出しており、それを通じた中国経済の急減速には注意が必要です。本セッションでは、エコノミストの永濱氏を講師にお呼びし、一足先に回復を遂げている海外の景気とともに、2022年の日本経済を展望いただきます。 株式会社第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト
永濱 利廣 氏
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14:10 ~ 15:10 | ベータ・アクティビズム(※)が迫る小売業の再編持続可能社会を目指すESGの動きは、巨大な資本のうねりと共に全企業に環境ファーストを墨守させるベータ・アクティビズム(βA)へと転化しています。各社は、環境対応に伴う短期的コストアップの甘受と、資本が要求する利益率達成という二律背反の使命を背負い、結果として、βAは既存の伝統的企業に対し、付加価値経営や業界再編の推進を迫ることとなっています。本講演では、今日的課題であるβAを解説いただくとともに、今後の小売業の展望をお伺いします。 フロンティア・マネジメント株式会社 代表取締役 共同社長執行役員
松岡 真宏 氏
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15:20 ~ 16:20 | 東急ストアにおけるアフターコロナを見据えた取り組み現在同社では、アフターコロナの環境変化を見据えて、MD戦略の再構築、労働力不足を見込んだ生産性向上、お客様サービスの差別化に取り組んでいます。MD戦略では鮮度・品質の向上、健康価値の提供に加えて、それを具現化する店舗展開力の向上を、生産性向上ではPCの増強、DXの推進、さらにそれを実現するための店舗オペレーション改革を、お客様サービスの向上では楽天ポイント・LINEの活用、スマートレシートの導入を、それぞれ進めており、その事例、進捗状況をご紹介いただきます。 株式会社東急ストア 取締役専務執行役員 |
16:30 ~ 17:30 | お客さまの「驚き、感動、ワクワク感」を生み出すマーケティングへ低価格商品の人気が広がる中、缶ビールの常識を覆して大ヒットとなった「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」、酒類の楽しみ方の多様性の実現に挑戦する「スマドリ」、「ぬくもり、まろやか」でビール市場に新風を巻き起こした「アサヒ生ビール(マルエフ)」など、お客さまの「驚き、感動、ワクワク感」にこだわるアサヒビールのマーケティングについて、一連の取り組みを主導し「マーケター・オブ・ザ・イヤー2021」にも選出されている松山氏にお話しいただきます。 アサヒビール株式会社 専務取締役 兼 専務執行役員 |
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