流通経済研究所 戦略テーマ研究セミナー小売チェーンのブランド戦略セミナー
商品や店・売場を“ネタ”にしたSNSに影響されるお客様の買物研究

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多数のご参加ありがとうございました。

受講対象者

 本セミナーでは,商品や店・売場を“ネタ”にしたSNSに影響されるお客様の買物行動について,流通経済研究所がデータを基にした解説を行います。また,メーカーと小売業双方のマーケターを歴任し,小売ブランディングの実践経験の豊富な,株式会社イトーヨーカ堂の富永朋信氏に登壇いただきます。これらの講演と議論を通じて,小売チェーンが消費者間の“ネタ”(話題)として盛り上がるような存在感を出すためのブランド戦略のあり方について検討します。
 本セミナーのプログラムでは,おそらく日本で初めての取り組みである,消費者のSNS受発信履歴と同一者の購買履歴を紐付けた,シングルソースデータを活用した最新のプロジェクト研究の報告を行います。

受講対象者

◆ 自社ブランドに問題意識を持つ小売業のすべての方
◆ 小売業との取引に関係した業務を行っているメーカー・卸売業の方
◆ メーカー・小売業への企画提案に関わる広告代理店やSP企業の方
※業種により,お申し込みをお受けできない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

開催概要

開催日 2019年6月28日(金)13:00~17:00終了
会場 ベルサール神保町

東京都千代田区西神田3-2-1住友不動産千代田ファーストビル南館2・3F
「九段下駅」7番出口徒歩3分(東西線) 5番出口徒歩4分(半蔵門線・新宿線)
「神保町駅」A2出口徒歩5分(半蔵門線・新宿線・三田線)
「水道橋駅」A2出口徒歩11分(三田線) 西口出口徒歩8分(JR線)
受講料 1名様につき 税別30,000円(税込32,400円)
特典 受講者には,寺本高著『スーパーマーケットのブランド論』
(千倉書房)を謹呈

セミナーの背景とねらい

 優良店と呼ばれる小売チェーンが存在しているものの,消費者が友人,知人に店舗の利用状況をSNSで発信することはほとんどありません。つまり,「良い店だと思っているけど,他人に言うほどの存在ではない」というのが,現在の消費者と小売チェーンの関係ではないでしょうか。
 小売チェーンの店舗網は広がり,店舗間競争は一層激しさを増しています。店舗数が飽和する地域も多く,これ以上の新規出店は難しい状況になっています。さらに,多くの小売チェーンが既存店売上高も苦戦しており,従来のやり方で,売上増加に取り組むのが難しくなっています。
 そこで,従来とは異なる売上増加のアプローチとして,話題力を鍵とした新規顧客の吸引を提案します。小売チェーンが現状を打開するためには,消費者にとって,「良い店だと思っているけど,他人に言うほどの存在ではない」から「他人との“ネタにしたくなっちゃう”存在」に変わっていかなければならないのではないでしょうか。
 流通経済研究所では,おそらく日本で始めての取り組みである,消費者のSNS受発信履歴と購買履歴を紐付けたシングルソースデータを作成し,新しい研究プロジェクトに取り組んでいます。
 本セミナーでは,消費者間の“ネタ”(話題)として盛り上がるような存在感を出すための小売ブランド戦略のあり方について,最新のプロジェクト研究成果の報告などを交えて検討します。

講師紹介

  • 富永朋信(とみながとものぶ)

    株式会社イトーヨーカ堂 執行役員営業本部副本部長 兼 販売促進室長

    1992年大学卒業後,コダック社に入社。以来,日本コカ・コーラ,西友,ドミノ・ピザジャパンなどでマーケティング関連職務を経験。うち,ソラーレホテルズアンドリゾーツ,西友,ドミノ・ピザジャパンでCMOを拝命。 座右の銘はいろいろあるが,今のお気に入りは「鏡を信じるな」。 厚生労働省年金局広報委員,内閣府政府広報アドバイザー,マーカスエバンス社CMOサミット議長(17年~),マーケターキャリア協会理事。 著書に『デジタル時代の基礎知識「商品企画」』(2018年翔泳社)。

  • 寺本高(てらもとたかし)

    横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授
    公益財団法人流通経済研究所客員研究員

    1973年横浜市生まれ。慶應義塾大学商学部卒業,筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)。流通経済研究所主任研究員・店頭研究開発室長,明星大学経営学部准教授を経て,2016年より現職。
    主著に,『スーパーマーケットのブランド論』(2019年千倉書房),『小売視点のブランド・コミュニケーション』(2012年千倉書房:2013年日本商業学会賞奨励賞受賞図書),『ショッパー・マーケティング』(2011年日本経済新聞出版社,共著)。

公益財団法人 流通経済研究所
1963年3月に任意団体として発足した流通経済研究所が母体となり,1966年10 月に通商産業省(現経済産業省)の指導のもとに財団法人に改組。さらに2013年4月1 日から,「公益財団法人流通経済研究所」として新たにスタートいたしました。設立以来,流通・マーケティング分野において広く社会に貢献することを目的に研究調査活動を展開しております。

プログラム

13:40~14:10

開会 - セミナーのねらい

横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授
公益財団法人流通経済研究所客員研究員
寺本高
13:10~14:00

問題提起:消費者における小売チェーンのポジションと課題

・消費者が持つ小売チェーンのイメージは?話題にするポイントは何か?
・日本の小売チェーンがいままでブランドを考えてこなかったのはなぜか?
・小売チェーンのブランディングにおいて考えなければならない視点とは?

横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授
公益財団法人流通経済研究所客員研究員
寺本高
  休憩
14:10~15:30

プロジェクト報告:話題力をキーにした小売チェーンのブランド戦略

・話題力のある先進小売チェーンは何が強みなのか?
・話題力を高める商品開発,価格戦略,店舗戦略とは?
・話題力を高める売場づくりは?:SNS履歴と購買履歴のシングルソース
 データを活用した最新の分析

横浜国立大学大学院国際社会科学研究院准教授
公益財団法人流通経済研究所客員研究員
寺本高
  休憩
16:50~17:00

実務家報告:小売業のブランドビルディング

・小売企業がブランドビルディングを実施しようとして既存のフレームワーク
 を援用するとうまくいかない。それはなぜか?どのようにすればよいのか?
・PBのブランドビルディングはどのように考えればよいのか?

株式会社イトーヨーカ堂
執行役員営業本部副本部長
兼販売促進室長
富永朋信氏
※プログラムや講師は、都合により変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

お問い合わせ先

公益財団法人流通経済研究所
担当:伊藤、山崎
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
電話:03-5213-4532 FAX:03-5276-5457