経済産業省　資源エネルギー庁 主催第2回　ALPS処理水モニタリングシンポジウム
～水産物の安全・安心の伝え方～

１．ALPS処理水に含まれるトリチウムとは何か ～トリチウムの基礎知識及び安全性～（２０分）

　ALPS処理水について、政府の基本方針では、規制基準を遵守し、安全性を徹底的に確保した上で、処分することとしています。ALPS処理水の中に含まれる放射性物質であるトリチウムについて取り上げ、その基礎知識を専門の先生からご紹介いただくとともに、その安全性について解説いたします。

２．福島第一原発事故後の水産物の検査体制について（２０分）

　福島第一原発事故により、環境中に放射性物質が放出された中、基準値を超えた水産物が流通することのないよう、国や自治体、漁業者が水産物中の放射性物質のモニタリングなどの取組を行ってきました。政府による水産物モニタリングの企画立案を行う水産庁担当者から、現状の取組を紹介します。

３．海域モニタリング内容・公表方法について（20分）

　ALPS処理水の処分にあたり、風評影響の抑制につながるよう、客観性・透明性・信頼性を最大限高め、モニタリングの強化・拡充を図ることとしています。
　関係省庁、地方自治体、原子力事業者等が実施するモニタリング内容、公表方法について解説します。

４．東京電力による海洋生物の飼育試験について（２０分）

　東京電力において、ALPS処理水の処分にあたっての不安の解消や安心につながるよう、海水で希釈したALPS処理水の水槽で海洋生物を飼育し、通常の海水で飼育した場合との比較を行い、その状況をお示しすることとしています。その取組の内容について、東京電力の担当者から解説します。

５．魚のトリチウムの迅速測定法について（２０分）

　水産物の中に含まれるトリチウムについて、政府におけるモニタリングの中でも測定することとしています。専門家による取組の中では、より迅速に、水産物に含まれるトリチウムを測定する手法についての研究も進められています。こうした取組について、現在、分析法の開発に従事している九州環境管理協会の玉利氏からご説明いただきます。

６．全国大での安全・安心への理解醸成の取り組みについて（5分）

　政府は、安心が共有されるための情報の普及・浸透のため、漁業者、流通事業者、消費者等のサプライチェーンに関わる全ての方々や海外の関係者に、ALPS処理水の処分の必要性、安全性確保、徹底した風評対策を説明していきます。これまで行ってきた取り組みの概要や、取り組みを一覧でご覧いただけるサイトをご紹介します。

７．質疑応答・意見交換（関係省庁・東京電力の担当者、専門家が登壇）