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ディスカウントストア(DS)が活発な展開を見せており、これからも成長を続けそうです。
しかしその実態が今一つよく判らず、各社社内でも共通認識や評価を定めきれない部分を残すのではないでしょうか。
そうしたところ、本シリーズでは、有力なDS企業に関する基礎情報を可能な限り収集し、鋭意検討した結果を順次ご報告してまいります。
まず取り上げるのは、1年越しの上場を成功させ、新たなステージに立ったと考えられるトライアルHD、そして2つめの大型加工・物流センターを稼働させ、バックルームを一切持たない店舗を年間30店規模で出店すると宣言したラ・ムー、ディオの大黒天物産です。
どちらも非常に興味深い企業であるうえ、新たな成長ステージに入っていますので、その状況を把握し、今後について考え、メーカー、卸売業、小売業が両チェーンをどう見るべきか、そしてどう対応してゆくべきかを検討します。
メーカーや卸売業の各チェーンの営業担当、チャネル戦略担当、またこれらチェーンと競争する小売業の皆様などにご参加頂ければ幸いです。
開催の日時、方法など
Web同時配信 |
2024年5月10日(金) 13:30~16:30 |
録画オンディマンド配信 |
2024年5月15日(水)~22日(水)
-上記期間中、土日・祝日を含め、1回視聴が可能です。 |
報告者 |
(公財)流通経済研究所 理事/拓殖大学名誉教授
根本重之 |
参加費 |
1名様につき25,000円
(消費税別、Web同時配信・録画オンディマンド配信共通) |
参加対象 |
食品、日用品、医薬品などを扱うメーカー、卸売業、小売業およびそれら企業をサポートする専門分野の企業の方々
※一部お申し込みをお受けできない業種がございますこと、あらかじめご了承ください。 |
プログラム/報告内容
■はじめに・・・ディスカウントストアの業界構造
-有力DSチェーンの店舗数、売上高と上位集中構造
Ⅰ.1年越しの上場成功のトライアルホールディングス研究
●上場成功
-公募価格は当初予想1,550円を9.7%超える1,700円、初値はそれをさらに30%上回る2,215円
-350億円以上の調達資金を全額事業に投資・・・事業別の投資のスケジュール
●トライアル・グループの事業構造再確認
●23/6期の連結、事業セグメント別業績と26/6期予想
●セグメント別の事業の状況と評価
-主力の流通小売事業の状況
・ 展開する業態と商品部門別売上高
・ 出店地域とその拡大
・ 既存店売上高の状況
・ 力を入れる総菜・・・セントラルキッチンの設置、総菜の相次ぐ受賞
・ プライベート・ブランド・・・ペットボトルも内容物も自社製造の天然水など
・ 2023年10月青森の佐藤長のSM18店取得
-注目のリテールAI事業
・ 大きくならず、まだ赤字
・ Skip Cart、MD-LINKなどの概要
・ リテールDX拠点の開発と運営
-その他事業
・ 不動産管理などの本業業務系事業と観光などの多角化事業
・ 九大箱崎キャンパス跡地(約50万㎡)再開発にも名乗り
●イオン・グループとの連携
-22年8月 トライアルHD、イオン九州が幹事役となり九州物流研究会を発足
-23年5月 イオン北海道などと北海道物流研究会も
-経産省2023年度第1回フィジカルインターネット実現会議(23/6/13)での共同物流の共同報告
●ECとネットスーパー
-自社ECトライアルネットストア・・・shopify活用
-楽天市場トライアル楽天ショップ・・・飲料オリジナル商品に絞った展開で優良ショップ賞など受賞
-12/4SuCトライアル福岡空港店で開始したトライアルネットスーパーの概要
●現段階での評価とまとめ
-上場によるステージアップと上場後のリスク
-流通小売事業、リテールAI事業、その他事業の現段階での評価
-長期的な視点で見た成長の可能性と膨張のリスク
Ⅱ.大規模な加工・物流センターを構築し、バックルームなしの新業態店急速展開に入った大黒天物産研究
●大黒天物産の企業概要
-主な営業拠点、物流拠点、子会社など
-大賀昭司社長のプロフィール
-基本路線・・・ESLP、段ボールのままの陳列、激安商品自社開発、自社物流など
-業態・・・大型店ラ・ムー、中型店ディオ、ディオマートなどの小型店
-出店地域は九州から中部、北陸、信越にまで拡大
●22/5期までに構築した損益構造
-売上総利益率24%、販管費率20%強で、4%弱の営業利益率を出せる損益構造の構築
-1㎡当たり売上高、1人当り売場面積などで見るオペレーション構造
●23/5期、新たな成長ステージへ
-グループ店舗数206店、売上高2422億円(+8.1%)の事業規模に
・ 岡山に次ぐ大規模製造拠点「関西物流RM (Retailing Manufacture)センター」稼働
・ 100%センター供給店舗フォーマット(SFO:Sales Floor Only店舗)などを一気に20店の高速出店開始
・ 上記の新たな展開開始時による混乱・・・大幅減益
-24/5期は出店数を15店に絞って売上堅調、営業利益も回復へ
-全店売上高、客数、客単価、一品単価、買上点数の前年同月比増減率の推移
-目標は2035年1000店
●これまでの展開のレビュー
-沿革・・・1986年加工食品卸会社の創業から新たな成長ステージに立った2023年まで
-2015年の製造小売業化宣言・・・中国RM(Retailing Manufacture)センター稼働
-2018年の「平成30年7月豪雨」での被災と素早い復旧
-二代目大賀昌彦副社長のプロフィール
●オリジナル商品開発
-絞り込んだ5000品目のうち、約1000品目がPBとする
-激安、とくに力を入れる「BO(ブルーオーシャン)商品」
-農業、水産養殖、酪農を自社行い、商品化
●人材教育プログラム「大黒天大学」
-目標、理念などの共有とチェーンストア理論の学習
-「ペガサスクラブ」が開催するセミナーへの参加も積極的に推奨
●その他
-店舗開発も内製化
-スマホ決済「大黒天Pay」の導入
●現段階での評価とまとめ
-ニトリ、Genkyなどとともに渥美俊一氏のチェーンストア理論をバックボーンとする経営
-RMセンター+SFO店舗による高速出店、オリジナル商品開発の評価など
-新たな成長ステージでの可能性とリスク
■おわりに・・・DS業態に関する基本的な見方とメーカー、卸売業、小売業の対応/対抗
-市場が縮小する国内市場でのDS業態の可能性とリスク
-規模拡大、成長ステージの変化に合わせて新たなインフラを構築し、情報処理能力を高めているかどうかなどが評価のポイント
-DSモデルとともに持っておきたい付加価値追求モデル
宣伝/ご案内
本セミナー終了後、報告者である根本重之が担当する下記2つの定例研究会のご案内をあわせて15分程度で行わせて頂きます。どちらも消費の動向、そしてGMS、SM、CVS、DRG、HC、ECなど、主要な小売業態の展開を捉え、メーカー、流通業に示唆をご提供しようとするものです。ご関心を持ち頂ける方はぜひ引き続きご視聴ください。
なお、今回のトライアルHD、大黒天物産に関する報告も、この2つの研究会で先行して報告しています。
●量販チャネル研究会・・・メーカー向け
-案内ページ
●消費と流通の明日を読む研究会・・・小売業、卸売業およびそれらを支援する専門企業向け
-案内ページ
質疑・応答
上記の宣伝/ご案内終了後、チャットで頂いたご質問にお答えします。
おことわりなど
下記の点、ご了解、ご了承下さいますようお願い申し上げます。
●配布資料について
-パワーポイントで作成した資料を2アップでPDF化し、5月9日(木)15:00をめどにメール添付でお送りします。
・ 著作権、肖像権などの配慮が必要な図表、写真等は、投影のみとし、このファイルからは外させて頂きます。
●Web同時配信について
-本セミナーのWeb配信はZoomウェビナーにて行います。
-ご視聴のためのURLは、開催前日の5月9日(木)にメールでお送り致します。
-当日の質疑応答はZoomのチャット機能にてお受けいたします。
●録画オンディマンド配信について
-5月15日(水)13:30~22日(水)17:30の間、弊所e-ラーニングサイトで1回視聴が可能です。
・ 録画は複数のチャプターに分けたかたちで配信します。視聴中のチャプターは繰り返し視聴可能ですが、次のチャプターの視聴を開始すると、前のチャプターには戻れません。
-視聴方法等は、近づきましたら、メールにてご案内申し上げます。
●適正で法令を遵守したご参加、ご視聴について
-本セミナーの参加費用は、お一人ずつにご参加、ご視聴の権利をご提供するものです。お役に立つ情報をご提供できるよう鋭意努力致しますので、その権利の濫用、また録画、録音、画面のキャプチャー等はお控え下さい。
お問い合わせ先
公益財団法人 流通経済研究所
担当:松坂、後藤
住所:〒102-0074 東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル10階
TEL:03-5213-4532
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