『消費者購買行動年鑑』は、業態特性やカテゴリーの市場特性を把握したり、メーカー・卸から小売業への提案資料を作成したりする場面で活用することができます。
以下は基本的な使い方です。ぜひこれを参考に資料作成にお役立てください。
『消費者購買行動年鑑』では、指標をカテゴリーごとに集計しており、カテゴリーの基本的な購買特性を把握するために利用できます。
「猫フード」は、50代以上の女性の1人あたり購買金額が高く、購買率も50代女性の購買率が最も高いことから、シニア女性が主要な購買セグメントとなっていることがわかる。
『消費者購買行動年鑑』では、性年代別の各指標を集計しています。
『消費者購買行動年鑑』では、時間帯別の各指標を集計しています。
このカテゴリーの購買時間は、午前中と夕方にピークがあることがわかり、これに合わせたタイムマーチャンダイジングが有効と考えられる。
『消費者購買行動年鑑』に掲載されている指標から2つを選んで組み合わせることで、さらに深くセグメントの特徴を理解することができます。
男性は全体的に来店当たり購買点数が少なく商品単価が高い傾向だが、若年層では点数も単価も低い。一方、女性は男性に比べて商品単価は低いが購買点数が多く、40代がピークとなっている。
カテゴリー間で同一指標を比較することで、カテゴリーの購買特性を把握できます。
ビールは年代にかかわらず会員内購買率が高い一方で、清酒は若年層では低い。清酒の購買層はビールと比べて高齢層が中心であることが分かる。
類似したカテゴリーの複数指標を使って散布図やバブルチャートを作成すると、カテゴリー間で購買特性のより深い比較ができます。
リキュール類は会員内購買率が高く、多くの顧客に買われているカテゴリーであるのに対して、発泡酒は会員内購買率が低く、買う人は一部である一方、1人当たり購買金額はリキュールよりも高い。
業態別に数値を見るだけでなく、スーパーマーケット編とドラッグストア編のデータを比較することで、業態における消費者の購買特性が把握できます。
スーパーマーケットは来店頻度がドラッグストアの5倍以上あり、1人当たり購買金額も4倍以上あるが、購買商品単価は5割以下である。
個別チェーンよりID-POSデータが開示されている場合、そのチェーン・店舗の実績と『消費者購買行動年鑑』のデータを比較することで、店舗の課題を抽出することができます。
1人当たり購買点数や会員内購買率は前年割れしたが、全国より良い。しかし全国では上昇した購買商品単価がAチェーンでは下落し、1人当たり購買金額の低下を招いている。
→購買商品単価の改善を提案