- 消費者購買パネルデータでみるネット購買の概観
・ ECで食品・日用品の購買経験率は37%であり、前年からの変化は大きくないことが消費者購買パネルデータより確認したうえで、部門別、性年代別の業態別購買状況を報告しました。
・ 次のグラフは部門別のECとネットスーパーの購買金額シェアを示していますが、ペットフード・用品と化粧品のECの購買金額シェアが2割前後であるのに対し、加工食品や日用雑貨の購買金額シェアは1桁であることなど、部門間の違いを数値で確認しました。
・ また、都市部とそれ以外の地域での違いや年代による違いなどを分析し、今後のネット・ショッパーの動向を考察しました
- Web消費者詳細調査結果からみるネット・ショッパーの購買行動の実態
・ インターネットで食品・日用品を購買するネット・ショッパーの意識ならびに今後のネットショッピング利用意向を把握することを主目的とした約1万2千サンプルで消費者調査を実施しました。過去に実施している調査からの時系列分析を含め、ネット・ショッパーの基礎的な情報を定期的に調査して報告します。
・ ネットショッピング時のデバイスがPCからスマートフォンへ移行しつつあることが、直近2年間の比較でも明かで、現状スマートフォン対応が弱いネットスーパーなどは、スマホ対応が必要なことが確認されました。2019年度では、PCならびにスマートフォンにおけるWeb買い物同行調査を実施し、商品選択等に関してデバイスごとの特徴を捉えることを計画している。
- マクロ統計から見た中国におけるEC流通の変化
・ 中国では小売市場全体の成長に比して、既存小売業態が低調であり、急速にECが主体となる市場へと変化していることを統計データを示して報告した。
・ リアル小売企業は、IT企業との連携を進め、ハイパーマーケット業態を中心とした業態構造の変化が進むことが企業業績から確認される。
- ネット購買および関連分野に関する米国の動向
・ 米国駐在の研究員から最近の米国流通における全体像やアマゾン等の主要企業の動向を報告した。
・ トピックスとして定期購買モデルの浸透に着目し、注目されるスタートアップやミールキットについて、事例を取り上げた。