過去の研究紹介
2022年度の研究報告の一部サマリー
コロナ前後でのネット購買金額の変化
コロナ禍後のネット購買の状況を消費者購買データ(QPR)を用いて分析したところ、消費者属性による違いはあるものの、全体の10.6%の人が、5年間にネットでの購買金額を5万円以上大幅に増やしていることが確認できた。一方、8.7%の人が5年間で5万円以上、購買金額を大幅に減らしており、ネット購買についての二極化も今後は考える必要があり、より多くの買い物をネットで行うヘビーネットショッパーの増加に注目が必要と考えられた。
研究会では、属性別の違いやカテゴリーによる特徴などを分析して報告している。
ネットでのみ購買されるカテゴリー
2022年に実施したWeb1万人調査では、食品・日用品でカテゴリーを月間3万円以上購買するショッパーは、カテゴリー購買者全体と比べ、当該カテゴリーを「ネットのみで購入」している割合が高いことが確認できた。
2022年度のプログラム概要
第1回 2022年6月28日(火)
- トピック報告:ECをめぐる環境変化
- 2021年の米国流通 鈴木 敏仁氏の講演
(3月実施セミナーよりAmazonを中心とした米国におけるECの最新動向を録画配信)
第2回 2022年8月30日(火)
- トピック報告:統計調査の最新状況、EC・ネットSM関連情報
- 消費者調査報告(Web1万人調査):2022年のEC利用の傾向と変化
- 消費者購買データ分析:コロナ下におけるEC・ネットスーパーでの購買実態
- 実務家講演:株式会社ベイシア ベイシアネットスーパー_オープンから半年の歩み
第3回 2022年10月18日(火)
- トピック報告
- 消費者調査報告(Web調査): 2022年のEC利用の傾向と変化(詳細)
- 消費者購買データ分析:主要カテゴリーにおけるオンラインでの購買実態
- 実務家講演: Uber Eats Japan合同会社 フードデリバリーからクイックコマースプラットフォームへ
第4回 2022年12月13日(火)
- トピック報告
- これまでの研究成果の整理
- 消費者調査報告:ネット・ショッピングに関するインタビュー調査速報
- 海外流通動向:中国ECの最新動向
流通経済研究所 特任研究員 李 雪
第5回 2023年3月7日(火)
- トピック報告
消費者調査報告:ヘビーネットショッパーのネット・ショッピングの実態(定性調査まとめ)
- 消費者購買データ分析:コロナ前後のネット購買状況とヘビーネットショッパーの購買商品