過去の研究紹介
2020年度の研究報告の一部サマリー
2020年春のコロナ禍以降に、食品や日用品をネットで購入する頻度や金額が増加したショッパーを対象として、
zoomを使ったオンラインインタビューを行い、食品・日用品におけるネット購買の利用シーンや利用する際の意識面の特徴を確認しました。
調査対象者 |
20代~60代の男女(20名)で、以下のネット・ショッピング利用条件を満たす人
①コロナ禍(2020年4月)以降に
②ECサイト、または、ネット・スーパーで
③食品、または、日用品を
④初めて購入したか、購入金額が増加した人 |
調査方法 |
Zoomによるオンライン・インタビュー |
調査実施日 |
2020年9月7日~9月16日 |
主なインタビュー項目(事後に定性情報として整理) |
コロナ禍に初めて食品・日用品を購入したサイト、コロナ禍に利用頻度が高くなったサイト
サイト同士の使い分け、ネットと店舗の使い分け
ネット・ショッピングをするタイミング
商品選択方法 ―計画購買、非計画購買など
ネットスーパーに対する評価
ネット・ショッピングに対する要望
レビューや評価スコア、クチコミ、SNSなどの確認の仕方
購入商品のレビューを書く理由/書かない理由 |
消費者購買履歴データ(QPR)を用いて、ネットにおける購買実態を分析しました。
●コロナ下でもネット購買利用層は大きく変わらない
食品については約7割、日用品は約6割が2020年もネット購買をしておらず、ネット購買利用層は、ある程度決まっている
●ヘビーネットショッパーの重要度が高いが、非ネット購買層には需要獲得の余地がある
1人あたりのネット購買金額を高い順から並べると、上位10%の人数で食品82.5%、日用品で74.3%を占めており、
ネット購買を促進するには、ネットで良く購買するヘビーネットショッパーを対象としたプロモーションが重要である
一方、食品・日用品に限らなければ、約6割がネット購買をしていることから、食品・日用品の購買を伸ばす余地も大きい
2020年度のプログラム概要
※2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言の影響等で、年間スケジュールをずらして実施しました。
第1回 2020年8月
- アメリカのEC市場動向について
- (講演)場の革命ー「顧客と繋がる場」を基点としたマーケティング戦略
第2回 2020年12月
- ネット・ショッパー基礎調査<本報告>
- (講演)Yahoo!のEコマース領域のご紹介
第3回 2021年1月
- アメリカのEC市場動向について-今年の注目ポイント
- (講演)「PickGo 買い物」のサービス動向と今後の展望(非掲載)
- ネット・ショッパー詳細調査
第4回 2021年3月
- 最近のECやネット・ショッピングに関するトピック報告
- カテゴリーに着目したネットと店舗の使い分けの分析
- 購買履歴データを用いたネットで支持されるブランドに関する研究
- ネット・ショッピングに関するインタビュー調査結果の報告
第5回 2021年5月
- 最近ECやネット・ショッピングに関するトピック報告
- コロナ下におけるEC 利用実態の研究
- (講演)オンライン・レビューの有用度に関する研究